2017年09月03日

今までありがとう!スノーが虹の橋へ旅立ちました・・・。


7月7日に預かりボランティアさんのお宅に引き取られたスノーが、
8月28日に虹の橋へと旅立ちました・・・。

預かりボランティアさんの細やかな愛情で2か月あまりの至福の
最期の時を過ごすことができました。

本当にありがとうございました。
以下預かりボランティアさんからご報告をいただきました。


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先日28日午前10時30分に、スノウが息を引き取りました。
その旨を、ご報告したいと思います。長文です。

 25日に、しっぽに遊びに行った時には、スノウはまだまだ歩けていました。
その帰りに苫小牧の街角を散策する程度には、おぼつかないながらも。
しかし以降、家の中でもふらふらとし、
よく転び、姿勢を保てず、水も自力では飲めなくなっていました。

 27日の夕方、姿勢を保つ力もなく、立ち上がろうと足をバタつかせますが、
補助して体を持ち上げても、糸の切れた人形のように、すぐにへたれ込んでしまいました。
加えて噴水のような下痢便を何度もし、切なげに声をふり絞って鳴いていました。

 もう食べる気力もないようで、とっておきにしていた鰻の蒲焼も飲み込まずに
口から落としてしまい、水をかろうじて飲むくらいで、
あとは、少し休んで声をあげ、足をバタつかせては失禁する、の繰り返しでした。

できることといえば傍にいて、一人ではないよと頭や体を撫で、鼻先を濡らして、
うんちやしっこで汚れたならすぐにきれいにしてあげる程度で、
もう水も飲まなくなった姿を見て、ああ、覚悟をしなきゃいけないんだな、と、思うばかりで。

昼夜逆転していた節もあり、どちらかといえばスノウは夜の方が元気でした。
だから、きっと日が明けたなら、もう止められないだろう、と。

 28日、しっぽに連絡して、点滴だけでも受けるために獣医へ出かける準備をしている最中に、
抱き上げたスノウの呼吸がゆっくりと、絶え絶えになっていくのに気が付きました。

最期はテラスで二人きり、最後のおしっこを出し切って、掠れながらに一声鳴いて。




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 スノウは、耳だけがきれいな栗色で、どうしてだかそこだけ艶もあって、
手触りがとても気持ち良かった。前足が、中型犬の割には大きく、
よく前足でホッピングしながら楽しげに歩いていました。

白内障なのに人の気配はしっかりわかる様子で、いつでもこっちに顔を向けニタニタしていたし、
耳もまだ通るようで、TVに視線をやっては不思議そうにしていることがありました。

鼻先に小さな禿があり、右目の下には大きな目ヤニ焼けがあって、
右前足にはけっこうなイボがあり、歯周病で息がくさい。
水を飲むと決まってむせ、むせても夢中で飲もうとするので、よく僕に止められていました。

夕張産のビーフジャーキーが好物で、一つあげるとニタニタしながら後ろをついてきました。
米沢牛のステーキが食卓に現れた時には、柱に体を持たれかけさせながら、
「それはもちろん、くれるよね」と、じっと僕らを見上げていました。





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同居のサルサに耳を咬まれた時も怒らず、慣れてじゃれつくようになったサルサに、
前足を甘がみされてもクールに決め込み、サルサの体当たりで倒されても、何度でも起き上がり。

薬は大嫌いで、毎日無理やり僕に飲まされ、きっと嫌な思いもあったろうに、
次の瞬間にはニタニタと、恨み言も何もなく、どこまでもマイペースで。





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 スノウは、一体どんな犬だったか。散歩しながらよく考えていました。
かつてこの子にも本来の名前があって、仔犬の頃にはきっと、
目の前に広がる世界を夢中で駆け回っていたはず。
兄弟たちと、あるいは名付け親の人間と、その家族の誰かといっしょに。

丸い瞳に大好きな人の笑顔を映して、激しいばかりにしっぽを振って。

スノウは雪が大好きな犬でしたから、きっと、雪原を飛び跳ねて遊んだ、
そんな思い出があったのではと。
同時に人の手にびくつくこともあり、躾のためか、それとも何のためか、
人に叩かれた記憶もあって。

それでも人を好きでいられる姿を見れば、満たされた歳月がそこにあったように感じました。

家族と共に暮らし、頭を撫でられ、ごはんをもらい、散歩を楽しみ、
少なくともスノウがのんびり屋になる程度には、幸福な日々があったのだと思います。

 何でも許してしまう、大らかな犬。だから、離別に何があったのか知る由もありませんが、
僕は、スノウが、それでも誰かを恨むことはなかったと思うのです。
置き去りにされたのだとしても、きっとスノウは、いつものマイペースで、
遠い家路についていただけかもしれません。
その道の途中で捕獲され、しっぽの会に来て、最後は僕のところへやってきた。
それらは全て帰り道のみちくさで、今も昔も、
この子が見ていたものは一つだったのかもしれません。
それは叶わない夢で、今となっては、帰り着くこともできない。





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 それでも、スノウなら、もう大丈夫な気がします。
たとえその理不尽が事実であったとしても、スノウとして、この子が生きた時間なら、
僕らは忘れることはありません。
それに、その夢が叶わなくても、もうひとりじゃない。
虹の橋を渡った先では、先に旅立ったスノウの友や仲間たちが、
スノウを迎えてくれているはずですから。

 たった2か月でしたが、スノウの家族となれて、それはもう本当に良かった。
部屋中うんちだらけにされたことや、昼夜逆転な生活で寝不足になったことだって、
今は寂しさを覚えるほどに。

ただただ純朴に生きることを全うしたスノウに、感謝しています。

 そして皆様にも、多大なご支援や応援を、今までありがとうございました。


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預かりボランティアさんとご家族に心よりお礼申し上げます。

足長会員の皆さま、スノーのご支援と応援、本当にありがとうございました。

皆さまとご一緒にスノーの冥福をお祈りしたいと思います。

タグ:虹の橋
posted by しっぽの会 at 00:00 | 保護犬の様子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする