
7月3日、二朗左衛門が虹の橋へと旅立ちました・・・
二朗左衛門は推定10〜12歳のオスのゴールデンレトリバー系で
長年繁殖犬で生きてきました。
3月8日、渡島保健所森支所から引き取りをしてから約4か月余りと
犬らしく伸び伸び生活できたのは余りに短く、
7月7日には新たな飼い主さまへと譲渡される予定でしたので
本当に残念で悔しくてなりません・・・。
二朗左衛門は、6月26日から食べたフードを吐くようになり、
吐き気止めの薬を飲ませ、血液検査もして経過を観察していましたが、
嘔吐が続いたので、6月29日入院し点滴治療をしていました。
そして7月1日、バリウムを飲ませて検査したところ、
食道に癌が発見され肺にも転移していることが分かり、余命宣告を受けました。
2日、副代表が自宅で看取るために病院へお迎えに行きました。
二朗左衛門は、病院ではグッタリした様子でしたが、
二朗ちゃん!と声をかけると嬉しそうに頭を上げてくれました。
看護士さんによると「前日の夕方はお散歩できたんですよ」とのことで
1日でも健やかに生きてほしいと補液をいただいて急いで帰路に着きました。

自宅に連れて帰り、用意したお布団に寝かせ、体温が低いので毛布をかけてあげました。
初めての「家」・・・初めて見るもの、初めて聞く家電の音、
時々頭を上げて辺りを見回し、興味津々な明るい表情がかわいらしく、
もっともっと家庭での暮らしを味わって欲しいと切なく愛しく思いました。
口も鼻も乾き辛そうでしたので、
お皿で少しだけ水を飲ませましたが嘔吐してしまうので、
水を含ませたコットンで数滴の水を与え、鼻も拭いてあげると、
嬉しそうに僅かな水を舐めていました。

夕方、排尿したそうな様子だったので庭に出てみました。
しっぽをブンブンと振り嬉しそうで、
芝生の上が気持ち良かったのか、
そのまま数分ですが風にあたり気持ち良さそうでした。
その晩は、予断を許さない状況でしたので添い寝をし、
翌朝に点滴をして、排尿もしましたが、もう頭を持ち上げる力は残されていませんでした。
目の力も無く、息は荒く早い状況がずっと続き、
鼻水を拭いたり、息をしやすく枕を整えたり、水で口を湿らす・・・
そんなことしかしてあげることがなく、側で見守ることしか出来ませんでした。
突然、無呼吸になり、二朗ちゃん!と声をかけ抱きかかえると、
ハァーと大きく息を吐き、その後ゆっくり息を吐きだすことを数分繰り返した後、
14時50分、すぅーと静かに穏やかに虹の橋へと旅立っていきました・・・。

人が大大、大好きで明るかった二朗左衛門はまるで向日葵のような子でした。
家庭犬として余生を送ることは叶いませんでしたが、
スタッフのお世話で安心して過ごせたことやボランティアさんとの楽しいお散歩、
そして2日間だけでしたが家庭を味わったこと・・・
当会で過ごした4か月はこれまで経験したことのない穏やかな日々だったことでしょう・・・。
二朗左衛門を応援してくださった皆さま、足長会員の皆さま、
本当にありがとうございました<(__)>
皆さまと二朗左衛門の冥福をご一緒に祈りたいと思います・・・。
posted by しっぽの会 at 12:22
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保護犬の様子
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