昨日7月30日、札幌市役所16階第一特別委員会会議室で、
「札幌市動物愛護センター新設に関する陳情」が、
12名の厚生委員の議員の方と札幌市保健福祉局・札幌市動物管理センター、
陳情者である当会、傍聴人の方、報道関係の方など計40名あまりが出席、
約2時間にわたり審議されました。
初めに当会副代表より陳情の主旨説明をさせていただきました。
人々の動物に対する意識の変化に後押しされ、平成25年9月、
動物愛護管理法が改正され、自治体は殺処分が無くなる事を目指し、
収容動物をできるだけ返還、譲渡することが明文化され、
これにより、動物愛護センターの役割は大きく変わろうとしています。
八軒本所と福移支所を統合し、市民に開かれた利便性の良い、
殺処分機の無い新たな動物施設への転換の好機です。
制定が予定されている「動物愛護条例」を適切に運用するためにも、
人と動物の共生社会の司令塔となり、それを強力に推進する施設が今求められています。
人々が気軽に立ち寄ることが出来る、動物の愛護と福祉に配慮した、殺処分機のない、
子どもに命の尊さや大切さを教育できる等、そういった施設の陳情説明をいたしました。
その後、民主党の
成田祐樹議員から以下の質問をいただきました。
@新たな動物愛護施設ができる事によって当会はどのように活動を広げることが出来るのか。
A他団体との情報共有を行ったり、一緒に活動を行ったりすることで、
市民による動物愛護活動の広がりは期待できるのか。
(当会の答弁)
最近は、自治体の犬猫の殺処分も減り、当会は保護活動を行いつつも、
その分啓発活動に尽力できるようになってきたこと。
しかし、高齢者や多頭飼育者による飼育放棄はいまだ多い現状で、
核家族、少子化の現代、命を軽んじる青少年犯罪も多発していること。
こうしたことからも、当会はこれまで培ってきたネットワークを使い新施設をPRし、
動物の適正な飼育や、子どもたちに身近なペットを通じて
「命の尊さ大切さ」を伝えるような、市民が集い楽しめるイベントを積極的に開催し、
人と動物が共生することにより、様々な立場の人の心が豊かになるような活動を広げたい。
互いの情報の共有や交換をすることで、横の繋がりが活性化され、
問題の把握や目標が明確になり、それぞれの得意分野を生かしていくことで、
効率良く問題が解決できること。
市民活動が促進されるためにも、市民が集える研修室や多目的ホールのようなスペースがあると、
活動により拍車がかかり、民間のマンパワーが充実することで、
自治体も市民団体も、今までできなかった様々な事に着手でき、
まさに無限の可能性が生まれると考えられること等、回答させていただきました。
その後、議員の皆さまが、以下の質問を
札幌市保健福祉局生活衛生担当部長 石田宗博氏に以下の質問をされました。
最初に自民党の
阿部ひであき議員から、
旭川市動物愛護センターあにまあるに視察された感想を交えながら、
今の施設では札幌市動物愛護管理基本構想の実施も物理的に無理なので、
札幌市にも動物愛護センターが必要であると意見されました。
続いて、民主党の
成田祐樹議員が、動物愛護センターの方向性とあり方についてや、
市民や保護団体と連携協働することで、より普及啓発が推進されますし、
そのためにも愛護センターは重要であるとの意見がされました。
公明党の
竹内孝代議員からは、ご自身でも犬を飼われていて福移支所には何度か見学されたことや
全国で新設が予定されている愛護施設についての質問があり、
国から施設建設整備の建設費の2分の1の補助金が出ることなど意見され、
補助金が打ち切られる前に、愛護センター建設の前向きな検討を要望してくださいました。
動物収容・譲渡対策施設整備費補助 - 環境省また共産党の
池田由美議員は、札幌市における犬猫の遺棄状況や
販売業者への指導などについて質問され、地域猫の推進や
猫の殺処分もゼロになるよう努力が必要なことや殺処分機のない施設を求めてくださいました。
最後に市民ネットワークの
石川佐和子議員が、
今ある福移支所の利活用について質問され、市民からのペットの火葬や
路上で死亡した犬や猫、鹿やカラスなどの野生動物の火葬、慰霊碑のお参りなど
今後の利用について石田部長からご回答をいただきました。
このように、全会派の議員の皆さまが、議案について前向きに検討してくださいました!!
初回の審査ということもあり、継続審査となりましたが、
次の議会までの間に厚生委員の方による動物管理センターなどの
視察が予定されましたので、次の段階で議案が採択されるよう応援してください!!
2月1日の開始から約6か月間、7月29日までにいただいた署名数は52,537名!!
札幌市に動物愛護センターを建設したい!
思いを同じくされた方が、札幌市民のみならず、北海道民、日本、世界中から
署名用紙やネット署名でご協力くださいました!
皆さまからいただいたご署名は大きな力となり、運動を後押ししてくださいました!
また、傍聴席より応援してくださしてくださった市民の方もいらっしゃいました!
本当にありがとうございました!とても心強かったです!
陳情は継続審査となりましたので、可決されるまでは今後も署名を継続したく、
現在調整中ですので、後日お知らせさせていただきます。
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本日の北海道新聞社さま朝刊札幌圏でも、市議会厚生委員会の記事が掲載されていました!
札幌市に本当の動物愛護センターの建設が決定されるまで、
引き続き皆さまのお力をお貸しください!