2015年07月19日

24日着まで!札幌市どうぶつ愛護センター建設署名運動!残り5日です


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札幌市動物管理センターの殺処分機に繋がる収容裏通路。

誘導機で追い込みされた犬たちは、否応なしに奥にある処分機へ送られる仕組みになっています。

たとえ飼い犬でも、飼い主の迎えがなく、
新たな引き取り手も現れなければ、殺処分の運命をたどります。

また、飼い主に放棄された犬や猫には迷子と違い、定められた収容期限はありません。




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いわゆるドリームボックスと呼ばれている殺処分機。

写真は5年前の平成22年夏に札幌市動物管理センターに許可をいただき撮影したものです。

札幌市動物管理センターは、昨年の1月から犬の殺処分ゼロを更新し快挙が続いていますが、
当時は、年間138頭の犬が理不尽にも殺処分されていました。





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殺処分までの全ての作業はコンピューターで行われ、
処分30分前にCO2気化装置を動かし、ガスが準備されます。

処分機は中型犬以上の殺処分を行う大型処分機と小さな犬や猫用の小型処分機があります。

猫に至っては、5年前は1,789頭というもの凄い数が処分されていました。

地域猫活動やTNR活動も全くと言っていいほどありませんでしたし、
野良猫が収容された場合は即行処分されていた辛い不毛の時代でした。




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ボタンを押すと死に至るに十分な量のガスが処分機に注入され、
処分機内部には小型カメラが設置されており、中の様子を見ることが出来るようになっています。

当時、職員さんが「見るに耐えられない。」と苦しそうに話していたのをはっきり覚えています。





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猫や小さな犬が入る小型の殺処分機。

その当時の職員さんは、
「裸電球が熱いので子猫たちが可哀想。処分の前には電球を切っておくんです。
いずれにしても殺されてしまうんですけどね・・・。」と小さくつぶやいていました・・・





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二酸化炭素ガスによる殺処分は窒息死。

庫内が一定の濃度になり意識を失うまでの間、犬や猫は薄くなる空気の中でもがき苦しみます。

呼吸の浅い子犬・子猫・年老いた犬猫は意識を失うまでの時間が長いそうです。






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右2本が処分機に送り込まれるガスの管。

エンビ管が処分後のガスを排気する管。

十分な排気を行わなければ職員の命も危険にさらされることになります。





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殺処分された遺体はバケットに積まれ、クレーンで持ち上げ火葬炉に投げ込まれます。





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重油を噴霧してバーナーで点火。

バケット1杯の遺体がおおよそ1時間半かけて焼却されます。

遺体を効率良く焼却するには事前に棒で中の遺体をかき混ぜると、
当時の職員さんはは苦しそうな表情を見せていました。

平成22年当時は犬も猫も殺処分数が多く、
また死亡したペットの市民からの持ち込みも多かったため、
火葬は毎週火曜日と金曜日に定期的に行われていました。





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大きめの骨は破砕機の中で細かく砕かれて、全て粉砕。

いったい何匹の骨なのか。

奥に見えるのは犬猫用の缶詰。

数日前までこれを食べていた子がもうこの世にはいないと思うと、
無念で胸が締めつけられたのを今でも思い出します。





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敷地内にある動物慰霊碑。

3か月に一度、お骨の一部が敷地の数か所に埋葬、土に返されます。

衝撃的な現場ですが、作業をされているのは委託の職員さんです。

お世話していた犬や猫たちや懐いて甘えてきた犬猫たちを
処分するのはどんなに辛いことか・・・想像を絶します。

無責任な飼い主の受け皿になり後始末させられていた時代・・・
悪いのは自治体でしょうか・・・

この3年後の平成25年、動物愛護管理法が改正され、
自治体は殺処分が無くなる事を目指し、
収容動物をできるだけ返還したり譲渡することが明文化されました。




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今年4月、札幌市動物管理センターでの平成26年度の犬の殺処分数が
初めてゼロになったと言う嬉しいニュースが流れましたが、
その陰で市職員さんの努力と殺処分されないように犬猫を引き出していく
保護団体やボランティアの大きな負担がありました。

そもそも市民への終生適正飼育の教育やマナー啓発等の意識の底上げ
動物取扱業者の管理の徹底をしていかなければ、根本的な解決にはなりません。

来年度、札幌市は野犬掃討条例に代わって、動物愛護条例が新しく制定される予定です。

従来の追い込み型殺処分機のある犬猫収容施設である福移支所、八軒にある本所を統合し、
市民に開かれた利便性の良い殺処分機の無い動物収容施設への転換の好機です!!

動物愛護管理法の改正により、
これからの時代の動物愛護センターの役割は大きく変わろうとしています。

現在の札幌市の施設が、新たな役割を担い、将来展望も持てるよう、
殺処分を減らし譲渡数を大幅に拡大できる人と動物の共生社会の司令塔となる施設。

札幌市民の心を豊かで思いやりに満ちたものにできる施設。

そうした役割を担う施設はお金には換算できない大きな力を人々に与えてくれます。

また、札幌市が国際都市札幌をうたうのであれば、
動物愛護福祉も世界水準にすることは大切ではないでしょうか。

制定が予定されている新条例を適切に運用していくためにも、
ハード面でも、「人と動物が共生できる社会」の見本となる施設が必要です。

新しい動物愛護センターが出来れば、
札幌市の倫理の成熟度を示すバロメーターになる施設になるに違いありません!





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当会は、6月29日、札幌市議会議長さま宛に
札幌市動物愛護センター建設のための陳情書と署名を提出いたしましたが、
陳情を審議する厚生委員会の開催が7月30日とほぼ確定いたしましたexclamation

2月1日の開始から約5か月間半、
昨日までにいただいた署名数ネット署名も合わせて45,944名!!

目標の5万人まであと、4,056名!!となりました!
あともう少しです!!

残された時間はあと5日!!

応援してください!!

炭酸ガス殺処分機のない、本当の「どうぶつ愛護センター」を求めていきます!!
ネット署名は1分で終了します。

ネット署名はコチラ
http://goo.gl/lr0y1U


また、お手持ちに署名用紙をお持ちの方は、1名でも2名でも結構ですので、
ぜひご郵送ください。

今からでも、専用の署名用紙をダウンロード出来ます。
http://shippo.or.jp/images/syomei/2015syomei1.pdf

学校や職場、サークル等集めていただけませんか?!

署名用紙は、24日迄に必着で以下迄ご郵送ください<(__)>

〒068-1318
長沼町西1北15 しっぽの会

また、ネット署名も印刷の関係上、
24日深夜24時までのご記載で締切させていただきます。

皆さまのご賛同お願いいたします!

posted by しっぽの会 at 20:20 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「人と動物が幸せに暮らせるまち・さっぽろを目指して 私たちにできること2015」ご報告B


7月10日(金)〜12日(日)、3日間開催しました動物愛護と福祉のイベント
「人と動物が幸せに暮らせるまち・さっぽろを目指して 私たちにできること2015」

この度のイベントは、札幌市動物管理センターさまと共催のコラボイベントで、
ステージも皆さまに参加していただけるような内容となっていましたので、
動物を飼っている人もいない人も楽しんでいただけたのではないでしょうか


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☆彡今回のイベント報告のレポートは最終回。グッズ販売のご報告をさせていただきます☆彡





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当会のオリジナルグッズの中でも、今時期、特に人気なのはTシャツとポロシャツです

サイズ切れを起こした色味もあり、ご迷惑をおかけしました<(__)>





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イベント期間中3日の間は、30℃を超える猛暑だったこともあり、
会場の地下歩行空間も結構暑く、ハンカチタオルが大人気でした!!

また、いつも当会をご支援くださっているグリーティングライフさまから
多くのグッズのご寄付をいただきました

いつもいつも本当にありがとうございます!!

グリーティングライフさまHP
http://greetinglife.co.jp/





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当会のオリジナルノートやボールペン、クリアファイル、
ステショナリーグッズも実用的なものが揃っています☆


オリジナルグッズは、以下のしっぽサポートSHOPからもお求めいただけます
http://shippo.cart.fc2.com/





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ボランティアさんが作ってくださった小物。

どれも丁寧に一点づつ手作りされたものです





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いただいたリサイクルや新品のペット用の洋服です☆

100円からお買い求めいただけるので人気ですひらめき





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I雑貨さまの商品は女性なら気になるものばかり★

入浴剤や石鹸もオーガニックにこだわっています





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メモ帳や小物入れ、女性のアクセサリー、ペットのアクセサリーもありました♪





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Animaldighityさまの手作り雑貨は、生活雑貨や今欲しい!そんな商品でいっぱいでした


Animaldighityさまは、石狩市の郊外で過酷な環境下で
多頭飼育されている犬たちを支援されている団体です。





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グッズは、全国の支援者の皆さまが応援・ご協力くださっているそうです。

売り上げは活動費として使われますが、当会にもご寄付くださいました。

本当にありがとうございました<(__)>

Animaldighity facebook
https://www.facebook.com/IshikariDogs





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定山渓で野良猫の保護活動をされている定ニャンの会さまは、
グッズ販売は初めてでしたが、売り場は大人気でした





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支援くださっている方が講師になって、
メンバーの皆さまが集まって製作されたそうですが、プロの腕前のようでした。

売上は活動費として使われますが、当会にもご寄付くださいました。

本当にありがとうございました<(__)>





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当会のグッズやロゴでもお馴染みのかきはらひとみさまは、
最終日の12日に似顔絵教室も開催してくださり、グッズ販売もご協力くださいました





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ゆるキャラシリーズは今や不動の人気です。

8月19日(水)〜24日(月)10:00〜19:00に
デュオ2 5階の新さっぽろギャラリーで個展を開催されるそうですよ

かきはらひとみさまHP
http://uptail.com/



3日間の売上総額は、参加協力してくださった皆さまも合わせて、941,721円でした!!

また、3日間で79,430円のご寄付(募金をご持参くださった方も)をいただきました!


I雑貨さま、Animaldighityさま、定ニャンの会さま、かきはらひとみさまから
合わせて42,070円のご寄付も頂戴いたしましたexclamation

本当にありがとうございました<(__)>

益金やご寄付は保護動物の医療費はじめ、動物愛護と福祉の啓発活動等に
責任を持って大切に使わせていただきます!

ご来場くださった皆さま、参加ご協力くださった皆さまに心より感謝もうしあげます

本当にありがとうございました<(__)>



以上、3日間行いました
「人と動物が幸せに暮らせるまち・さっぽろを目指して 私たちにできること2015」
のご報告を終わります☆



posted by しっぽの会 at 16:49 | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

滝川保健所から犬2頭と子猫3頭の緊急レスキュー

7月16日、滝川保健所からミックス犬2頭と子猫3頭を引取りしました。

14日、滝川保健所から収容限界の緊急のSOSが入りました。

10日にミックス犬4頭と成猫1頭が飼い主に放棄され、
先に収容されていた大型犬2頭が譲渡になったとのことで、
収容スペースが出来たので、飼い主募集できた時に、
追い打ちをかけるように、飼い主放棄のミニチュアダックス2頭とミックス犬1頭、
子猫5頭が一度に放棄されました!

滝川保健所の狭い収容スペースに犬が7頭収容され、
猫は物置に移動、ケージも足りなくなったため、
ミニチュアダックス1頭も鎖に繋がれ収容されていました。

当会は、他の保健所からの引取りが予定されていたため、
何とか一時的にせよ危機を脱するよう、
一番容態が心配されていたミックス犬2頭と、猫風邪の子猫3頭を引き取りました。

しかし、子猫1頭は瀕死の容態で、引き取り後、入院しましたが、
18日病院で亡くなってしまいました・・・


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飼い主に放棄されたミックス犬4頭のうち一番年を取った子です。

HPではメスとのことでしたが、性別はオスで睾丸腫瘍もありました。

少し認知症がかっているのか、グルグル回るので繋いだリードが足に絡まって
保健所でも係留は大変とのことでした。




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病院では大人しく診察できました。

名前は夏希と命名。

混合ワクチン、健康診断をし、フィラリア検査は陰性でした太陽

推定13歳、未去勢オス、片方睾丸腫瘍になってるようでした。

体重も8.5キロとガリガリで、不整脈、歯石が酷く一部の歯も欠損していて、
これまで手をかけて貰ってこなかったのがうかがい知れました。

とてもいい子でした!!





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同じく4頭で放棄された推定4〜5歳のミックス犬のメス。

飼い主の申告?によると10歳とのことでしたが、病院ではそんなに年はいってないとのことでした。

かなり臆病な子のようで、固まって全然動かず、
保健所でもフードを食べてくれないと心配されていました。





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レントゲンでは膀胱がかなり大きく、便もすごく溜まっていて、
排泄を我慢しているようでした(><)

診察時も固まってはいましたが、少しリラックス?できた様子でした。

ビビりですが、性格は良さそうです太陽

名前は千夏と命名しました!





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<子猫オス>

7月13日に放棄された5匹の猫のうち、
猫風邪に罹った推定1か月半の3頭の子猫兄妹を引き取りました。

この子は新生児眼炎との診断でした。

左目は萎縮してしまっていて殆ど無い状態で左目はもうダメのようです・・・

右目は目薬での治療で治るかもしれないとのこと、何とか治って欲しいです!

人の姿を見るとニャーニャー鳴いて、元気はあるようでした。





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<子猫メス>

この子も同じく新生児眼炎との診断でした。

右目は眼球が腫れてきていて、ダメだと思われるそうすが、
左目は目薬での治療で治るかもしれないようです!

大人しい感じの子です。





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<亡くなった子猫>

保健所収容時は、仰向けになり死にかけたそうですが、少しだけ回復したとの事でした。

カイロで暖めながら病院に向かいましたが、
かなり痩せていて栄養失調状態、両目も塞がって酷く、体温は35.5度で低体温でした。

生きれるかかなり厳しい状態で、入院し治療をすることになりましたが、
残念ながら17日、病院で息を引き取りました・・・


飼い猫だったにも関わらず信じられない姿でした。

飼い主も生きていくためには必死だったと思います・・・
だからといって、動物たちがこんな状況ではあまりに可哀想すぎます・・・

犬や猫も病気の予防も必要ですし、病気になれば治療も当然のことですが、
放置した飼育は虐待と同レベルです!

何のために生まれて来たのか・・・
紙のように薄くて軽いこの子を見て、
天国では健康で元気な子猫であって欲しいと思いました・・





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同じ多頭飼育放棄の白黒の3〜4か月の子猫は、風邪の症状は見られず普通に触れる子でした。

今後、風邪の症状が出ないといいのですが、普通に元気そうでした。

滝川保健所で出会いを待っています!





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1歳未満くらいの猫も風邪の症状は無く元気そうでした。

でも、威嚇するらしく、保健所の職員さんは噛まれたとの事でした。

ただ飼い猫だったわけですし、馴れてくれると思います。

滝川保健所で出会いを待っています!!





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当会で引き取りした2頭と一緒に放棄されたミックス犬のメス2頭。

特別痩せた感じはなく、ご飯も良く食べているようで元気そうでした★

保健所の犬舎は狭いですので、
犬同士が接触しないように鎖を短くして係留されていますので、自由が少ない状況です。

年齢も2頭とも10歳くらいとのことですから、
出来るだけ早く余生を幸せに過ごせる家族に出会いたいものです!




以下の3頭の犬は上記の猫と一緒に7月13日に放棄され、滝川保健所で出会いを待っています!!
http://www.sorachi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/tth/04_07kankyou/inu_neko.htm

滝川保健所 電話:0125-24-6201

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和犬ミックスの中型のオス。

穏やかな子のようです。

体格も特に痩せているようではありませんでしたが、
そう若くはないようですし、一日も早く今度こそ大切な家族になれますように・・・





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ミニチュアダックス(性別不明)は、
唸るので首輪が付けれなくまだ出すことができないとの事でした。

結構太っているので、職員さんは健康を気にかけていました。





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もう一匹のミニチュアダックス(性別不明)は、懐っこくイイ子そうでした太陽

北海道の保健所の殆どは、昭和に建てられた古い犬舎に犬猫が収容され、
環境は決していいとは言えません。

平成25年、動物愛護管理法が改正され、自治体は殺処分が無くなる事を目指し、
収容動物をできるだけ返還したり譲渡することが明文化されました。

自治体はこれまで以上の努力をしなくては、殺処分を減らすことは厳しく、
保護団体やボランティアなどと協力して一層の努力が求められています!


お近くの保健所で、出会いを待っている犬や猫がいましたら、
新たな飼い主を探すご協力や情報拡散などご協力いただけたら幸いです。

皆さまのご協力を、どうかよろしくお願いいたします<(__)>


タグ:滝川保健所
posted by しっぽの会 at 13:35 | 北海道立、市立保健所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする