2015年04月10日

石狩保健所に放棄された親子犬


4月8日、石狩保健所から、飼い主に放棄されたマルチーズの親子を引き取りしました。

3匹は飼い主の病気を理由に遺棄されましたが、犬たちだって高齢で病気も持っています。





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お母さん犬は、お父さん犬と娘を守ろうと、小さな身体で必死に吠えていました。





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お母さん犬のヒロは来月で13歳。

糖尿病で視力はありません。
毎食後、インシュリンの皮下注射をしなければなりません。

引き取り後の健康診断では、
乳腺腫瘍が4ヵ所、心雑音と心肥大が確認されました。

手術は糖尿病なので要検討となりました。

飼い主もこれだけ病気の子を放棄して、後ろ髪は引かれなかったのでしょうか・・・





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来月14歳になるお父さん犬ルーイは去勢済みでした。

この日、環境が一変し、戸惑い震えていました。

髪飾りを付け、首輪にアクセサリーを付け、かわいがってもらっていたと思います。

皮膚の状態も悪く、また心肥大があり、心臓の薬を服用しています。





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娘のベスは11歳。

大人しく物静かなとてもかわいい子です。

健康診断では、乳腺腫瘍が3ヵ所あり、
結膜炎と白内障、心雑音、心肥大、外耳炎と健康上の問題がたくさん見つかりました。

歯石もひどくありました。





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この子たちの療法食について保健所職員さんから説明がありました。

プレミアムな良質のフードが与えられていました。





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要冷蔵の薬も渡されました・・・

大切にされていた? でも最終的には放棄ですか・・・





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いつもやるせない気持ちになりますが、
動物愛護管理法が改正され、飼い主は動物を安易に放棄できなくなりましたが、
飼い主の高齢、入院、病気を理由で放棄される動物は後を絶たません。

動物を飼うことは命を預かり最期まで責任を持つことだと思います。

そして、万が一の不測の事態が起きた場合、その子を大切にしてくださる方はいなければ、
このように保健所に放棄されることになってしまいます。

不測の事態が起きた場合の準備が出来ている、最期まで『いのち』に責任を持てる・・・
そうした飼い主の心得が求められます。

運転免許証のように、飼い主免許証がなければ動物を飼えない世の中になりますように。。




タグ:石狩保健所
posted by しっぽの会 at 20:07 | 北海道立、市立保健所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

札幌方面白石警察署生活安全課よりご連絡いただきました。


先日の黒パグ(メス)シーズー(オス)の遺棄事件の続報です。
http://shippo-days.seesaa.net/article/416964450.html

本日札幌方面白石警察署生活安全課よりご連絡いただきました。

結果として
黒パグとシーズーの飼い主が、札幌市動物管理センターへ持ち込む際に
引き取ってもらうために、公園に捨てられていたと「虚偽の申告をした」そうです。

ですので、遺棄ではなかったと言うことで警察の方で終結していますとのことでした。

センターへ持ち込んだ飼い主も
元飼い主なのか、譲受人なのか、もう1匹の黒パグについて、などは
捜査の関係上(?)教えていただくことはできませんでした。

場所こそ違えど、捨てたことには変わりなく
なんとも言えない後味の悪さは残りますが
シーズーはセンターで亡くなってしまいましたし
黒パグ2匹が、引受先のご家庭で幸せに生涯を終えるよう祈りたいと思います。

警察の方には、お忙しいところ調査していただき感謝しています。

動物の遺棄は犯罪です。
明らかな場合(段ボールやキャリーに入っているなど)は即通報!にご協力ください。

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参考
動物の愛護及び管理に関する法律 
第六章 罰則
第四十四条  愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、二年以下の懲役又は二百万円以下の罰金に処する。
2  愛護動物に対し、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、又はその健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束することにより衰弱させること、自己の飼養し、又は保管する愛護動物であつて疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であつて自己の管理するものにおいて飼養し、又は保管することその他の虐待を行つた者は、百万円以下の罰金に処する。
3  愛護動物を遺棄した者は、百万円以下の罰金に処する。
4  前三項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。
一  牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる
二  前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの

posted by しっぽの会 at 15:05 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

在職中はおつかれさまでした! センター卒業の子の面会に♪


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3月まで2年間、札幌市動物管理センターの嘱託の職員さんとして働いていたSさま。

一昨日、当会をご支援くださっている『かれーぐみミラクル』さまのMさまの案内で
当会をご訪問くださいました

Sさまは、当会のセンターレポートでも、度々収容犬たちと登場してくださり、
そのお陰もあって多くの子に出会いがありました!

前々から一度当会を訪問されたいと仰っておられ、この度念願が叶ったと喜んでくださいました。

こちらこそありがとうございます!

早速、猫舎で昨年6月に引き取りしたラピスに会ってくださいましたexclamation

ラピスは、昨年1〜2月にかけてセンターに98匹の多頭飼育で放棄された猫の1匹で、
とてもいい子ですが、なかなかご縁がありませんあせあせ(飛び散る汗)

ラピス
http://shippo-cat.seesaa.net/article/398929028.html

ラピスも10ヵ月ぶりの再会に、お世話になったSさまを覚えているように、
スリスリゴロゴロと嬉しそうに身体をくねらせていました





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次は小型犬・老犬を収容している犬舎で、
2月にセンターから引き取りしたアニーと感動のご対面をされました

センター収容中のアニーは重度の歯槽膿漏で歯肉炎したので、
抜歯等の治療をして、悪臭が消えたアニーに驚かれていました!

アニー
http://shippo-dog.seesaa.net/article/414043512.html

アニーも懐かしそうに嬉しそうでしたよー





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最後に新犬舎で昨年10月に引き取りしたラブラドールのマサオと面会されました★

マサオ
http://shippo-dog.seesaa.net/article/406821241.html

マサオは、センターではラブとも呼ばれていましたが、Sさまが名前を呼ぶと、
記憶が蘇ったようにスクッと立ち上がりしっぽを振って寄ってきました!

犬は『3日お世話すると一生恩を忘れない』と言いますが、
マサオもそんな様子に見えました

マサオがセンター収容時に比べて静か?になっていたので、
別な犬のように感じられたかも知れませんね。

マサオにも一日も早く新しい飼い主さんとの出会いがあるといいのですが・・・


足長基金の会員であるかれーぐみミラクルのMさまは、
札幌市どうぶつ愛護センター建設の署名活動にも尽力くださっていますが、
お店や知人にも声をかけてくださり多くのご署名をいただいていますexclamation

本当にありがとうございます

かれーぐみミラクルさまfacebook
https://www.facebook.com/masako.miyanishi.96


札幌市どうぶつ愛護センター建設特設ページ
http://shippo.or.jp/syomei2015.html

ネット署名
http://goo.gl/lr0y1U

札幌市の動物愛護管理行政の大きな転換期です!
札幌市民はもちろん、北海道民、全国のみなさま、ぜひ応援してください!


また、お時間をみて時々遊びにいらしてください

本当にありがとうございました<(__)>


posted by しっぽの会 at 10:19 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする