4月8日、石狩保健所から、飼い主に放棄されたマルチーズの親子を引き取りしました。
3匹は飼い主の病気を理由に遺棄されましたが、犬たちだって高齢で病気も持っています。

お母さん犬は、お父さん犬と娘を守ろうと、小さな身体で必死に吠えていました。

お母さん犬のヒロは来月で13歳。
糖尿病で視力はありません。
毎食後、インシュリンの皮下注射をしなければなりません。
引き取り後の健康診断では、
乳腺腫瘍が4ヵ所、心雑音と心肥大が確認されました。
手術は糖尿病なので要検討となりました。
飼い主もこれだけ病気の子を放棄して、後ろ髪は引かれなかったのでしょうか・・・

来月14歳になるお父さん犬ルーイは去勢済みでした。
この日、環境が一変し、戸惑い震えていました。
髪飾りを付け、首輪にアクセサリーを付け、かわいがってもらっていたと思います。
皮膚の状態も悪く、また心肥大があり、心臓の薬を服用しています。

娘のベスは11歳。
大人しく物静かなとてもかわいい子です。
健康診断では、乳腺腫瘍が3ヵ所あり、
結膜炎と白内障、心雑音、心肥大、外耳炎と健康上の問題がたくさん見つかりました。
歯石もひどくありました。

この子たちの療法食について保健所職員さんから説明がありました。
プレミアムな良質のフードが与えられていました。

要冷蔵の薬も渡されました・・・
大切にされていた? でも最終的には放棄ですか・・・

いつもやるせない気持ちになりますが、
動物愛護管理法が改正され、飼い主は動物を安易に放棄できなくなりましたが、
飼い主の高齢、入院、病気を理由で放棄される動物は後を絶たません。
動物を飼うことは命を預かり最期まで責任を持つことだと思います。
そして、万が一の不測の事態が起きた場合、その子を大切にしてくださる方はいなければ、
このように保健所に放棄されることになってしまいます。
不測の事態が起きた場合の準備が出来ている、最期まで『いのち』に責任を持てる・・・
そうした飼い主の心得が求められます。
運転免許証のように、飼い主免許証がなければ動物を飼えない世の中になりますように。。
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