
7月14日(月)浦河保健所から3匹の犬を引き取りました。
浦河町へは海岸線をひた走りましたが、日高はサラブレットの産地。
新冠町を通過しました。


お天気も快晴で馬たちも放牧され気持ち良さそうです。
サラブレットの親子の優しい眼差しに気持ちが和みます。

当初浦河保健所から引き取る予定だったのは、
迷子期限が長期になった老犬のオス1匹でしたが、
引取りの間際に飼い主さんが死亡し収容された小型犬と
迷子公示期限が切れたばかりの中型犬も収容されているとのことで、
この度一緒に引取りをしました。

白いミックス犬は推定12歳くらいのオスで、ムートと名付けました。
ムートは襟裳の牧場のD型ハウスに繋がれ、ご飯と一緒に置き去りにされていました。
広大な地域柄か、地方から襟裳に犬や猫を捨てに来る人が結構いるそう、
浦河保健所や日高振興局の職員の方々も頭を悩ませていました。
ムートは出会いを期待して、収容期間を延ばしてくださいましたが、
残念ながら新たな出会いはありませんでした。
収容時ひどかったふらつきも徐々に落ち着いてきていました。

飼い主さんが散歩中に心臓発作で亡くなり、
親族に引き取り手もないことから放棄された推定5歳のミックスの小型犬オス。
名前はリヒトと名付けました。
リヒトは、収容時に興奮して職員さんを噛んでしまい、
一般譲渡対象外となってしまいました。
動物愛護法が改正される前は、どんな理由があったにせよ人を噛んだ犬は、
譲渡に回されずに人知れずに処分になってしまうことが多々ありました。
リヒトも幸せな普通の暮らしが一変、
自分の身に起きたことも理解できないまま動揺し、パニックになったのだと思います。
保健所では頭の上に手をかざすのも嫌がったそうですが、
職員さんがオヤツを使いトレーニングされたお陰で、
少しずつ人や環境に慣れてきたそうです。
こうして次に命が繋がっていけたこと・・・本当に良かったです!

ロングリードを付けたまま牧場に迷い込み保護された
推定10歳のミックス犬のメス。
浦河町役場で迷子の公示していましたが、飼い主のお迎えはありませんでした・・・。
地元では、昔からよくいる普通のミックス犬はなかなか声がかからないそうです。
シャインと名付けました。
とても穏やかな良い子です。
収容中、フラフラと歩きながらぶつかって来るムートに対しても
シャインは穏やかに見守り、とても優しかったそうです。
病院でもどこを触っても怒らず、大人しく診察を受けていました。

3匹を引き取った後、かかりつけの病院を受診しましたが、
ムートは瞳孔が縮みっぱなしで頭に傾きがあり、
神経症状があるようなためそのまま入院になりました。

昨日のムートはいくらか元気になり、食欲もあるようでした。

今日点滴中のムートです。
14日から3日程入院し本日退院予定でしたが、ご飯を食べなくなり、
肝臓の数値も悪いため、更に3日程入院し治療をすることになりました。
牧場に捨てられたムート
最愛の飼い主さんを目の前で失ったリヒト
ロングリードが付いたまま飼い主さんの迎えを待っていたシャイン
保健所に収容された事情は様々ですが、
人に寄り添い生きている動物たちは人間にその生き方を委ねています。
日本では、行き場を失った犬猫たちの殺処分が行われています。
飼い主になったなら最期まで面倒を看てください!
高齢や病気になりハンデを負った犬や猫を捨てないでください!
飼い主である前に人として心があるなら、
絶対に弱い立場の生き物を絶望の淵に追いやらないでください!
どうかこの子のこれからの犬生が安心と喜びに満たされますように・・・☆
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