2014年06月16日

根室・標茶保健所・別海町役場からのレスキューのご報告

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6月11日(水)深夜、標茶保健所と別海町役場に収容されている犬の引取りに
当会のある長沼を出発しました。

今回は引取り頭数も多いことからハイエースをレンタル。
万が一の緊急の引取りも考えてケージはいつも多めに積んでいます。

根室保健所には猫砂の支援物資をお届けに向かいましたが、
途中雨が降ったり止んだり、時に前が見えないほど豪雨のあいにくのお天気。
でも、そのせいか鹿やキツネなどの野生動物の出没もなく
安全に運転することが出来ました。





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根室半島に位置する大白鳥の飛来地として有名な湖の風蓮湖です。

根室までは400キロ以上あるので、途中で何度か休憩を取って走りました。





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根室保健所に到着したのは朝8時過ぎ。

さすが北海道は大きいです。
長沼町の当会から根室保健所までの距離は442キロありました!





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早朝でしたので猫砂は玄関前に置かせていただきましたが、
朝早く出勤された職員さんにお会いすることが出来ました。

その後、3匹のミックス犬の引取りに別海町に向かいました。





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別海町に向け30〜40分も走ったところで、
根室保健所の職員の方から子猫の引取りの緊急依頼が入りました。

当初は猫の引取りを予定していた根室保健所でしたが、
予定していた猫たちが内定になったとのことでした。
しかし、前夜から体調を崩しかなり容態が悪いとのことで、
大急ぎで車をUターンさせ再度根室保健所に向かいました。

私たちが引取りしても助かるかどうかは分かりませんでしたが、
とにかく命を繋げたい一念で急いで車を走らせました。

子猫2匹は4匹一緒にダンボールに入れられ遺棄されていた子猫でしたが、
大急ぎでカイロとタオルで保温したケージに入れ、助手席に乗せました。
助かるかどうか不安でいっぱいでしたが、
今できることを精一杯やらなければきっと後悔する・・・必死でした。





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標茶保健所です。
今回の道東方面のレスキューでは、地元のボランティアさんが、
標茶保健所収容の3匹の親子犬の引き出しと搬送に協力してくださり、
別海町まで連れて来てくださいました。

レスキューを手伝ってくださったのは、
昨春、中標津保健所にダンボールに入れられ遺棄されたビオレを
当会までお仲間と搬送してくださったボランティアさんで、
この度、当会が道東方面の引取りが広範囲となるため、
ボランティアを買って出てくださいました。

釧路総合振興局管轄の保健所からの引取りは今回初めてでしたが、
お手伝いいただき本当に助かりました!!





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推定1ヵ月〜1ヵ月半くらいのオスの子犬。
コロコロに太っていますがお腹は虫でいっぱいで、
すぐに大きな回虫が出てきました。

帰ってすぐに治療を開始しました。





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緊張で大暴れした母犬ですが、
ボランティアさんのお陰で無事にケージに入れることが出来ました。

人に慣れていないようですが、大人しい性格で威嚇したりはしません。





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子犬は兄弟2匹でしたが、母犬と一緒に引取りできたので、
しばらく当会で親子で過ごすことが出来ます。

子犬は生後40日頃までは母犬の授乳によって育ちますが、
生後90日頃までは子犬にとっては大変重要な時期で、
この時期に親兄弟を仲間として認知し、
この時期に人間が積極的に関わることで人間を仲間として認知していきます。

生後90日頃までの間、子犬はとにかく兄弟とよく遊びますが、
子犬はそのじゃれ合いを通して噛み加減を覚えたり、
母犬との絡みの中で教育を受けて犬社会の基本ルールを学んでいきます。

親や兄弟と過ごすことは人間の子どもと同じでとても大切なことなのです。





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別海町役場で保護していた茶白ミックス犬は推定2歳くらいのオスで、
元気いっぱいです!





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長らく迷子犬で収容されていましたが、
飼い主の迎えもなく新たな出会いがありませんでした。

明るくフレンドリーないい子です。





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数日前に保護されたミックス犬のオスは、
近所の農家さんを転々と餌を貰い生きながらえていました。

HPの写真では老犬に見えたのですが、推定7〜8歳、
すぐにお腹を見せて甘える大変人懐こい子です。

性格も穏やかですし大人しい飼いやすい子だと思います。






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推定1〜2歳のオスのミックス犬はラブ系のような顔立ちです。

兄妹2匹で迷子収容でしたが、どうやら飼い主に遺棄されたようでした。

明るくて人も犬も大好きなフレンドリーな子です。





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子猫は厚岸町あたりで「ミャー」と鳴いたのがこの世の最期のようでした・・・。

病院に直行して2匹の死亡を確認していただきましたが、
本当に残念な結果になってしまいました。

今回のレスキューでは複雑な思いが残り、
犬たちを引取り出来た嬉しさの反面、
子猫たちを救えなかったことに、理不尽さと無念、脱力感が残りました。


今回のレスキューでは、
別海町の犬の収容場所であるゴミ処理場へ通じる近道の曲がり角まで、
ボランティアさんが道に迷わないようにとお迎えに来てくださったり、
別海町の職員の方も手助けしてくださいました。

子猫が亡くなる悲しい出来事もありましたが、
感謝でいっぱいの道東方面のレスキューでした。

お世話になって皆様、本当にありがとうございました。




タグ:保健所
posted by しっぽの会 at 01:10 | 北海道立、市立保健所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする