「ランチタイムバライティディッシュ」に当会代表稲垣がトーク出演させていただいていますが、
先週火曜日の12日は、浜中町で保護活動をされている
「NPO法人ドッグレスキューしおんの会」さんの、突然の悲報をお伝えさせていただきました。

しおんの会さんで保護した野犬だったユウヒくん(3歳オス)は、もうこの世にはいません。
3年前に保護した時は、肢の先が骨折していて、棒を見ると悲鳴を上げて怖がる子でした。
人に虐待を受けていたであろう野犬の犬を馴れさせるのは、
相当な愛情と努力と根気がいりますが、3年かけてようやく心を許してくれるようになり、
野犬の子犬を捕まえるなど、しおんの会代表の片腕として活躍していました。
射殺されたのは、この写真を受け取った数日後の出来事でした。

<3/15釧路新聞 クリックで大きくなります>
3月15日付 釧路新聞記事
獣医さんがユウヒくんの体を詳しく調べたところ、
弾は正面胸のところから貫入し、尾の付け根皮下から鹿撃ち用のバーンズ弾が摘出されました。
遺体は道路脇に捨てられ、着けていた青い首輪は外され、離れた場所で発見されました。
しかし、至近距離なら猟の目的である鹿との区別は明らかについたはずです。
ユウヒくんが、なぜ殺されなければならなかったのか・・・全く理解に出来ません!

ユウヒくんが見つかった6日、すぐに獣医さんが警察に通報して下さり、
刑事さんが捜査されたそうです。
また、しおんの会の代表の方が、釧路振興局、道の環境生活課、北海道猟友会に通報されました。
獣医さんのお話ではユウヒくんは即死だったのでは・・・とのお話でした。
また、通常ライフルの弾は貫通する場合が多く、
至近距離で撃った場合に体内に残りうるとの事だそうですが、
代表の方は、「ユウヒが頑張って弾を残したのだと思います。自分が代わりになりたかった・・・。」
と辛い胸の内をお知らせくださいました。

先月、しおんの会さんは、
7匹の犬たちと森へ散歩に行った時に2匹の子犬を見つけ捕まえました。
多くの自然に囲まれている環境の中、近くの森にフリーでお散歩するのが日課だったようです。
以下、その時の様子をお知らせくださいました。
『 いつもより深く森に入り、戻ろうとした時に、すざましい犬の叫び声がしたので、
慌てて走って行くと声の主は野犬の子でした。
逃げる子犬を雪をこいで追いかけながら、「子犬をつかまえてぇ〜!」と犬たちに叫ぶと、
保護犬のレオが子犬を口でくわえ捕まえてくれました。
少し離れたところでまた叫び声がするので走って行くと、
うちの犬たちが別の子犬を囲んでいてくれました。
人だけでなく、犬たちにも助けられながら、アタフタとやっていますが、
神様が導いて下さったのではと思うような出逢いや出来事が多々あります。』
常に犬と共に日々を送る、そういった日常の中で起きた突然の悲しみ。
人間は強い立場、しかも銃も保持するハンターが、なぜ弱い立場の犬を撃たなければならないのか。
本当に誤射ですか?!
射殺後、野犬に見せかけるために、首輪を外して捨てたんですか?!
腕試しですか?!
仮にユウヒくんに何かの否があったとしても、殺されていいはずはありません!!
銃を持つハンターは、普通より常識と良識を持たねばならないはずです!!
しおんの会さんの代表の無念さ、深い悲しみを思うと、本当に胸が痛みます。
たった3歳で、恐怖とともに死んでいったユウヒくん・・・。
ユウヒくんの冥福を心からお祈りいたします。