当会のボランティアさんから、先日、札幌コンベンションセンターで開催された
講演会のご報告をいただきました。
ご報告、本当に有難うございましたm(__)m
「人と犬の共生する社会を目指して」
講師：国際セラピードッグ協会 代表大木トオル氏
小さい頃、大木さんは、きつ音病というあ・い・う・え・おが言えない病だったそうで、
どもって、おかあさんと呼ぶ時も「お・お・お・お・かさん」となり、
当時のあだ名は、「おい！どもり」。
先生までもが、「どもり、もう、いいぞ。」っと。
今なら大問題ですが、当時は問題にもされなかったそうです。
ですから、学校での、本を読みなさい。と言われるのが恐ろしかったそうで、
後ろから、「しっかりやれ。」と消しゴムが飛んできた時もあったそうです。
そんな時に祖父さんが「おまえは本を読むとどもるんだから、歌を歌いなさい。」
これが、音楽家としての始まりだそうです。
そして、みんな馬鹿にしたり急かしたりするけど、
家で飼っていた犬はいつもそばにいて、温かく友達のように側にいてくれたそうです。
しかし、倒産・・・犬を残したまま・・・。
あの時のうちで飼っていた犬はどうしただろうか・・・？と今でも忘れらず、
脳裏に焼きついているそうです。
その後の大木さんの人生にチロリとの出会いがあり、発展は運命だったんでしょうね。
大木さんの説明をまじえながら、スライドを、見せてくれました。
老人の介護するチロリの映像から、
チロリが癌に侵され転移している映像やチロリの二代目、三代目の映像、
トレーニングしてる様子、管理センターでの写真、
最後の部屋に収容されている多数の犬たちの写真。
犬を引き出す時は、「その中にいる子(犬）を連れてきてます。」と仰っていました。
東京にはチロリの銅像があるそうです。
東京に行かれましたら、「ぜひ、チロリの銅像に手を合わしてあげてください。」
との事でした。
あちらこちらから、鼻のかむ音、すする音が聞こえました。
捨て犬ゼロ、殺処分ゼロの日本にしたいと、そう、思っています。
今日お越しいただいた皆様、ぜひ、収容される犬猫に目を向けて頂きたいと思います。
今日は、雨の中、お忙しい中、有り難うございました。と仰っていらっしゃいました。
国際セラピードッグ協会HPより
チロリ
Mix （メス） 2006．3 没
日本初の認定セラピードッグ。
千葉県松戸市で生んだばかりの子犬５頭と共にゴミ捨て場に捨てられていた
後肢に障害を持つ雑種のメス犬。
殺処分寸前に救助され純血統のセラピードッグ候補生を追い抜いて
第1号認定セラピードッグに。
数々の奇跡を生み日本のAAT（動物介在療法）に道を拓き、
動物愛護法に多大な影響を与えました。
その功績が認められ国などから30に上る表彰状、感謝状を授与されました。
その後2007年5月築地川銀座公園にブロンズ像が建立されています。
